二期の森はコナラの二次林で、古くから続く里山の植生が多く残っています。早春はカタクリやアズマイチゲなどのスプリングエフェメラルが咲き乱れ、新緑の頃にはヤマザクラの薄紅がよく映えます。やがて梅雨に入ると清流に潜むホタルが飛び交い、夏休みにはカブトムシやクワガタが森を跋扈し、ヒグラシの声が響き渡ります。やがてオニヤンマからアキアカネに代わる頃には田園は黄金色に広がり、那須地方で食用にされているチチタケをはじめとする食毒含めてたくさんの種類のキノコが発生します。そして紅葉を経て、真っ白な雪が降り積もります。
この豊かな自然はグラウンドキーパーの室井さんが丁寧に森を手入れすることにより維持管理されています。そのおかげで県内でも絶滅危惧種であるユウシュンランやカザグルマなどを普通に見ることができます。これらの種は人為的な撹乱により遷移の途中で留める必要があるため、放っておいた薮状の自然環境では消滅してしまいます。今後はますます人の手が入らなくなるので、二期の森のような整備された環境でしか見られなくなってしまうおそれがあります。(森のコンシェルジュ/舘田貴明)
ユウシュウラン(キンラン・ギンランの仲間)
カザグルマ(野草とは思えない大きな花)